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新年によせてークリニックの役割ー

[2020.01.01]

あけましておめでとうございます。冷えこんだ元旦の朝ではなかったでしょうか?わたしたちのクリニックも開院して、半年が過ぎました。そこで、あらためてクリニックの役割について、考えてみました。

 

ひとつの柱は急な病気に対する対応です。急な病気といっても深刻な病状の人の受診は少なく、上気道炎および感染性腸炎などの一般的な感染症に対する治療が中心となります。すなわち、薬の力も借りながら、症状を緩和し、回復の手助けを行うことが役割のひとつです。ただ中には肺炎、虫垂炎、心不全などの直ちに入院治療が必要な場合もあるため、それを見逃さないような注意深い診療を心がけるようにしています。

 

もうひとつの大きな柱は広い意味での予防医療の提供です。検診、予防接種、および高血圧、糖尿病、高コレステロール血症といった生活習慣病を早期に診断し、治療を開始することが重要です。適切な食事、運動、および薬物治療が生活習慣病の治療の内訳です。そして、生活習慣病を早期から治療することにより、心筋梗塞や脳血管障害などの重篤な病気の発症リスクを減らすことができます。一方、生活習慣病は症状が殆どないため、治療による将来のメリットを説明しても、治療の必要性に関して、ぴんとこない患者さんもおられます。薬物治療に懐疑的な患者さんもおられます。最初の診察時に、また、何度も何度も患者さんが納得できるような説明を継続していくことが、治療の核と考えています。

 

私の悩みのひとつは、御高齢のかたは複数の病気を抱えていることが多いため、どうしても服薬する薬の種類が多くなりがちであることです。服薬する薬が多くなると患者さんの出費が増えますし、薬の副作用の増加、服薬忘れや服薬の中断をいった問題点も起こってきます。高血圧を例にとると75歳未満の高血圧患者さんの降圧目標は、家庭血圧で125/75 mmHg未満、診察室血圧で130/80 mmHg未満とガイドラインでは推奨されています。しかしながら、この降圧目標を達成することはかなり難しく、平均で2種類、場合によっては3種類以上の薬を必要とすることも少なくないと思います。ガイドラインを尊重しながら、個々の患者さんにあった薬の種類と用量の選択を行うことが困難ですが、やらなければならないことと思います。

 

今年もスタッフとともによりよい医療の提供を模索していきたいと思います。患者さんの考え、気持ちも尊重していきます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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