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池島で夜の投げ釣り

[2022.08.30]

8月22日22時30分、崎戸本郷の海峡筋にある堤防で私は深く頷いていました。コロダイ:60 Cmを仕留めた満足感でいっぱいでした。この堤防で釣り上げたコロダイは5月以降、3枚目です。そのほかにはいい型のヘダイも混じってきます。しかし、重要な魚種が欠けていたのです。

 

8月29日の16時40分頃、私は瀬戸港から出船するフェリー”かしま“に揺られていました。目指す先は池島、崎戸と同様に昔、炭鉱で栄えた島です。池島でマダイを釣る、それが今夜の私のミッションと決めていました。潮通しは崎戸も池島も良好ですが、異なる点は水深です。崎戸はとにかく浅いのですが、一方、池島は50-60mほど遠投すれば、鉛がするすると入っていき、深い場所では20mはあると思います。夜の投げ釣りでマダイを狙う定石は、”水深があり、潮通しのいい処“とされていて、池島はこの条件にぴったりと符合します。

 

池島に到着後は車を堤防の根本付近につけて(ちなみに交通の邪魔や違法駐車は行っておりません)、堤防の先端まで150mほど歩きます。持っていくものが多いうえに、西日がまだ強いため、汗だくになりました。堤防の先端について、海面を見るとキビナゴが群れていて、その下の方に白い腹を波立たせているのはエイを思われましたが、明らかに細長い体形の魚も中層にいて、スズキか青物が疑われました。その後、海面を飛ぶ多数のキビナの姿を認めましたので、この堤防はルアー釣りを行ってもおもしろそうです。

 

ライフジャケットを装着し(ライフジャケットは釣行の際には必ず装着しましょう。堤防から転落する、流れに飲まれるなどの不測の場面を常に想定しておく必要があるためです。ライフジャケットのポケットには、防水対応の携帯も忘れずに)、18時から釣り開始。4本の竿を正面、左右に投げ分けて、あたりを待ちます。餌は通販の岩虫です。最初はさしたるあたりもなく、仕掛けを回収すると餌がなくなっていたり、半分、かじられたりしています。おそらく小魚が甲殻類の仕業でしょう。19時30分に正面から右30°位に仕掛けを投入していた竿のリールから道糸がするすると出されていき、直ちに竿を手に取り、様子を伺うと強くひっぱる手ごたえがあったため、竿を大きく上に降り、まあまあの手ごたえをみせて上がってきたのは、コロダイ:50Cmでした(写真1)。これで一安心。3日間ほどの食料が確保できました。

 

その後は時にアナゴやフグ、イソフエフキのあたりはありますが、比較的に沈黙の時間が流れます。コンビニの冷やし中華をたべ、炭水化物を補給します。対岸の光がたくさん明滅しているため、闇が大変、恐ろしい私もさほど怖くはありません。21時35分に正面に仕掛けを投入していた竿が鋭く左に振れ、上がってきた魚は赤系の魚体と尾の近くの黒い班が特徴的な魚でした。初めて釣れた魚で、あとで調べてみると、どうやら、クロホシフエダイという南方系の魚のようでした(写真2)。大変、美味との評価があり、これで合計4日分の食料を確保しました。

 

朝まで釣る覚悟でしたが、さすがに疲れてきたので、ちょっと一休みを考えていた8月30日午前0時15分、左45°に仕掛けを投入していた竿のリールから道糸がゆっくりとでていき、合わせを入れると最初のコロダイよりもかなり強い引きで、糸が巻けなくなって竿でためて我慢する、隙をついてリールをごり巻きするなどの経過を繰り返し、コロダイ59Cmがやってきました(写真3)。これで合計8日分の食料を確保。ハリス(針を結んでいる糸)を点検すると根に擦れて、フロロカーボン10号が半分ほどの太さになっており、危ないところでした。

 

その後、車に戻って3時30分くらいまで仮眠をとるつもりでしたが、シートが硬くて、首が痛くてなかなか眠れません、と思っていたら、気がついたら午前4時30分を廻っていました。あちゃー、とうわけで、堤防先端までダッシュし、速効で4本すべての仕掛けを投入。餌もまめに点検しましたが、夜の大物は来訪せず、夜が明けてからイラ:39Cm(写真4)を追加し、釣りは終了しました。食料確保は10日分で、冷凍庫が活躍するでしょう。

 

写真5に堤防から見た朝焼けを、写真6に日の出を掲示しています。マダイを釣るというミッションは果たせませんでしたが、今回もコロダイが愉しませてくれました。思うに水温がかなり高いので、マダイにとっては岸周辺の海温は暑すぎるのかもしれません。9,10,11と月に1回は池島へ釣行し、マダイとの出会いを求めるつもりです。

写真1:コロダイ50Cm

写真2:クロホシフエダイ

写真3

 

写真4

 

 

写真5

写真6

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