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”親知らず”の反乱

[2023.01.10]

2022年12月29日、深夜から出現した歯の痛みは、起床後もむしろ増悪し、鏡をみると明らかに右の頬が腫脹していました。痛みは基本的に不快なものですが、歯の痛みはその強さだけではなく、執拗さが特徴的です。

 

私の歯の痛みは、間違いなく“親知らず”に起因していました。昨年、40年ぶりに受診した歯科でのX線検査で、4本の“親知らず”が歯茎の深いところに埋没していることが確認されていたからです。ちなみに“親知らず”は一番前方の前歯から数えて8番目の大臼歯(奥歯)のことを指すそうです。歯科の先生からは、隣に接している歯が虫歯になったりすることもあるので、抜歯も選択肢の一つとの説明を受けていました。長年、歯の痛みとは無縁で、無事に過ごしてきたこともあって、“自分の親知らずに限って、そんなことはないだろう”、と私は高を括っていました。

 

そのような私の安直な姿勢に“親知らず”は反乱を企てたのです。痛んだ部位は下の歯列の右側の“親知らず”でした。その日、診療を開始しても痛みのために集中が難しく、年末・年始の御馳走が水泡に帰すリスクもあっため、ついに歯科の先生にemergency callを決行しました。

 

14時、私は歯科医院の待合室にいました。すぐに診察室に呼ばれ、診察の結果、“親知らず”を覆う歯肉の炎症でした。抗生物質による保存的治療のみ、もしくは腫れている部分の小切開+抗生物質のどちらを選択するか、と問われ、迷わず後者を選択しました。スパッと治しておきたかったからです。切開はごく短時間で終了し、14時25分には歯科医院を出て、午後からの診察にも余裕で間に合いました。翌日には歯痛はほぼなくなり、年末、年始は予定通りの暴飲暴食、結果として体重が2Kgほど増加しました。そろそろダイエットに入る予定です。

 

今日(2023年1月10日)は治療後の診察日で、治療個所は炎症の痕跡を留めないくらいによくなっていました。ただ、私の“親知らず”は歯肉の奥深くに埋没しているため、抜歯となるとなかなか大変というわけで(大学の口腔外科での治療が望ましいそうです)、歯冠切除という方法を行って頂くこととしました(歯の解剖は図を参照してください)。最後に”歯冠の切除は痛いですか・”とお尋ねした処、”治療後の痛みは抜歯の1/3~1/2くらい“ということで、少なからずほっとした次第です。

 

図:歯の解剖

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