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生活習慣病

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症など)、および肥満が主たる生活習慣病です。生活習慣病と密接な関連がある生活習慣が、喫煙、過食、多量の飲酒、および短い睡眠時間などです。生活習慣病は心筋梗塞や脳血管障害などの動脈硬化性疾患のリスク因子であり、疾患特有の症状が少ないことが特徴です。心血管病の合併がない生活習慣病の患者さんの心血管疾患の発症予防が一次予防です。一方、心筋梗塞などの冠動脈疾患の既往がある生活習慣病の患者さんの心血管病の再発予防が二次予防です。発症のリスク、再発のリスクの大きさにより治療の目標値は異なってきます。

 

脂質異常症を例にとりましょう。LDLコレステロールは冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)の発症と密接に関連しています。冠動脈疾患を合併した患者さんのLDLコレステロールの治療の目標値は< 100 mg/dLであり、特に急性心筋梗塞を経験した患者さんのその目標値は<70 mg/dLです。冠動脈疾患の既往がない患者さんではどうでしょうか(一次予防)? 脂質異常症に加えて糖尿病がある方では、それだけで高リスクとなり、LDLコレステロールの目標値は<120 mg/dLとなります。他に病気がなくて、脂質異常症のみの50歳男性では、その目標値は< 160 mg/dLです。すなわち、心血管疾患の既往、年齢、性別、危険因子の数などにより、治療の目標値は異なってきます。これは、高血圧患者さんの降圧目標値に関しても同様なことがいえます。参考に動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版の“冠動脈疾患予防からみたLDLコレステロール管理目標値のためのフローチャート”を下記に示しておきます。

 

(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版より)

 

 

 

 

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