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患者さんへ

長崎みなとメディカルセンター(旧長崎市立市民病院)にて29年間、私は心臓病の診療、中でも心臓病の救急に力を傾注してきました。急性心筋梗塞、心不全、肺塞栓症などの生命の危機に瀕した患者さんの救命と社会復帰への手助けが私に与えられ、かつ、私が選んだ使命でした。そして、分刻みの多忙な勤務医としての生活の中で、否応なく気づかされた問題点がふたつあります。

ひとつ:生活習慣病(高血圧、糖尿用、高コレステロール血症など)は動脈硬化の発生と進展に深く関わっています。治療されなければ、急性心筋梗塞、心不全、および脳血管障害を発症する危険を高めます。一方、これらの病気は殆ど症状がないため、軽視されがちな一面もあります。なぜなら、検診などで生活習慣病を指摘されている40代、50代の方で、本当は治療をしなければいけないのに治療を受けていない人が実に多いのです。また、せっかく治療を開始したのに、御自分で治療を中断される人も少なくありません。受診する時間がないことが働き盛りの方が治療の機会を失う主な原因の一つと私は考えています。そのため、土曜日と日曜日に外来診療を行うことを考えました。

ふたつ:再発をくりかえす心不全患者さんの増加が顕著になってきています。心不全とは心臓に原因があって、体に余分な水がたまってしまう病態で、呼吸困難、息切れ、むくみなどが主な症状です。心不全は高齢者に多く、長崎市は全国に先駆けて高齢化がすすんでいます。独居の方、坂・階段などの心臓に負担を強いる住居環境に住んでいる方が多いのも長崎市の特徴です。私の経験から、心不全の再発予防は大規模病院単独では達成できません。患者さん、御家族、医療(病院とかかりつけ医)、介護の密接な連携が不可欠なのです。“心不全患者を地域で支える”、このことが心不全の再発予防には欠かせません。クリニックの外での活動、すなわち、積極的に地域の方々への情報提供を行い、介護職、薬局、訪問看護師との連携を深めたいと願っています。

“働き盛りの方に必要な治療を届けること”および”地域の心不全チームの形成“が当クリニックの診療の柱です。

中嶋 寛

 

略歴

1984年3月:長崎大学医学部卒業.

1984年6月1日:長崎大学第3内科(現、長崎大学循環器内科)に入局。

1990年11月1日~2019年5月31日:長崎みなとメディカルセンター (旧長崎市立市民病院)心臓血管内科に勤務.

2010年4月1日~2019年5月31日:長崎みなとメディカルセンター心臓血管内科主任診療部長.

 

学会関連と資格

日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、日本高血圧学会高血圧専門医・指導医、日本心臓病学会心臓病上級臨床医(FJCC)、Fellow of Japanese Circulation Society、       Fellow of European Society of Cardiology

 

 

 

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