メニュー

江切漁港のチヌとチヌ料理

[2023.05.09]

”釣り人万歳“というNHKの番組で、歌手の前川清さんが出船する港の風景をみて、私は膝を打ちました。ここ、よさそうなんじゃねえ、と。江切漁港という小さな港です。過去の実績ポイントはもちろん重要なのですが、併せて新規ポイントを開拓することも釣りの幅を広げ、わくわく感を高めるという点で極めて重要、というのが私の考えです。

 

中旬中旬に釣行。江切漁港は対岸に岬を臨み、松島水道からやや入った入り江の入口部に位置しています(図1)。ふたつの堤防があり、水道側の堤防の付け根付近には地磯が広がっています。地磯周囲の水深は浅く、岬側に行くと水深が深くなるような地形変化があります。地磯に構えると浅いところ、深いところ、および深いところから浅くなるかけあがり部分とそれぞれ特徴のある場所を攻めることができるという魅力がありますが、さんざん迷ったすえ、堤防先端に釣座を構えました。

図1:江切漁港より対岸を臨む

 

3本の竿を出して、17時より釣り開始。潮廻りは中潮で、満潮:18時47分、干潮:18日0時15分。水深は近投しても遠投しても仕掛けがしばらくするすると入っていき、ざっと20-30m程度はありそうで、今まで経験した中では最も水深がある堤防です。日没前に最左端の竿に比較的に大きな当たりがありましたが、その後の2時間は魚信が途絶えました。さらに困ったことに、ウミケムシが釣れ続けます。画像をお見せしようかとも思いましたが、あまりにも不気味な容姿なので断念しました。全身に毛があって、刺されるとすごく痛いらしいです。ウミケムシは海水温が比較的に冷たい時期で、かつ、潮流が弱い場所に多く生息しているというのが私の印象です。すなわち、この日は潮の流れがいま一つということを意味していました。

 

20時頃に正面の竿先が2-3回、小さく触れ、小魚かな、と思って合わせると意外に重量感のあり、さらに海水面近くになるとさらに激しく抵抗しましたが、無事に回収した魚はチヌ:44 Cmでした(図2)。この日は“ぼうず”(釣り用語で、釣果がゼロのこと)をいったん覚悟していただけに、嬉しい一尾となりました。その後は21時にウミヘビが釣れて潮の流れがないことを再確認。22時、左側の堤防付近(水深は深いところの半分程度)に仕掛けを投入していた竿に小気味のよい当たりがありましたが、遁走されました。さらに23時30分まで粘りましたが、相変わらずのウミケムシの猛攻で、心が折れて、終了としました。

図2:チヌ44Cm

 

初めての場所で、まあまあサイズのチヌが釣れたので、収穫は大でした。地形的に入り江になっているため、満ち潮の時が魚が入ってきやすく、いいのかもしれない、と考えています。よって、次回は水温が暖かくなる5月中旬以降で、満ち潮時に、地磯で再挑戦する予定です。

 

図3に19日の夕食、チヌ三昧を示しています。左側からチヌのこぶ締め、大好物のチヌご飯、そして、チヌの煮つけです。日本酒がすすみ、おなかいっぱい、となりました。

図3:チヌ料理

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME