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夏の注意点

[2023.07.25]

本日(2023年7月25日)、やっと九州北部地方にも梅雨明け宣言がだされました。そして、昨今の苛烈とも表現できる暑すぎる夏がやってきます。夏は高気温と室内外の気温差などによって、体調が崩れやすい季節です。夏を乗りきるポイントは睡眠、栄養、運動、虫除けの四要素への適切な対策が重要ですので、それぞれについての注意点を記してみます。

 

睡眠:寝苦しい夜は翌日に疲れを残します。睡眠時間:6-8時間の確保に加えて、適切な室温管理をしましょう。一般的には冷房の設定温度:28℃が推奨されているようですが、それでも暑い、眠れない、と感じる方は、26℃まで設定温度を下げてみるのも一法です。

 

栄養:夏は冷えた食品(冷やしソーメン、ジュース、かき氷など)が消費されやすい季節です。ただ、冷たい食べ物を摂り過ぎると却って食欲がなくなる経験がある方も多いのではないでしょうか?冷えた食材はほどほどにして、飲み物も常温、または温かいお茶、スープなどの摂取を心がけた方がいいでしょう。特にご高齢の方にとって夏は体重が減りやすい季節です。頑張って三食、きちんと食べて下さい。具体的な食材の詳細に関しては、夏バテの予防と対策 (taisho.co.jp)の記事が参考となるかもしれません。

 

糖尿病の方:ソフトドリンク、スイカ、アイスクリームの接種過多により血糖コントロールが悪化する人が多いので、注意しましょう。

 

高尿酸血症の方:夏は痛風発作が最も多い季節です。足を引きずって診察室に入って姿をみると、さぞ痛いのだろう、と私にも苦痛が伝わってきます。脱水は尿酸値を上げるため、十分に水分をとってください。もちろん、アルコールもほどほどに、です。

 

運動:適切な運動は筋力の保持、良好な代謝、免疫能にとって、重要です。夏はすっかり陽が上がってしまうと日没まで熱気をはらみ、日中の運動は熱中症、脱水などのリスクが大きいといえます。よって、運動は日の出から午前9時前までに済ますことが無難かと思います。仕事などで早朝の運動が困難な方は、帰宅後のwalkingなどで汗をながすといいでしょう。

 

虫よけ対策:夏は海や山などで休日を過ごす機会も多いです。一方、昆虫も活発に動き回る季節でもあります。特にダニ感染症は時に致死的となることがあるため(例:重症熱性血小板減少症候群では10-30%の致死率)、虫対策は重要です。私は釣りに行くときは、季節を問わず、場所を問わず、長袖と長ズボンを着用し、どれだけの効果があるのか不明ですが、時に虫よけスプレーを使用しています。それでも蚊やブヨ(小バエの外観をした悪い奴です)は皮膚と衣服のわずかな間隙を縫って侵入し、連射してきます。経験的には蚊よりブヨの方が刺し跡が発疹として残りやすく、かつ、掻痒感も長引きます。風速が5m以上だと風に負けて、彼らはなかなか私に近づけないようです。でも、風が強いと釣りづらいです。最後に下記に厚生労働省のダニと蚊除けの啓発ポスターを添付しておきます。

 

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