崎戸のマダイ
今年の連休の前半、“平戸においしい魚を食べに行こう、釣りはちょっとだけするかも”、と妻に甘言を弄した私は、大江戸温泉物語ホテル蘭風にチェックインもそこそこに、呆気にとられる彼女を尻目に、平戸の海にくりだしたのでした。結果は近来稀にみる惨敗でした。あたりは皆無で、おまけに午前0時を廻ると雨が振り出し、かつ、雨なのに昆虫類の襲来も苛烈であり、ホテルに敗走した私は、スーパードライ:350 mLでわずかに傷心を癒すことができました。
もちろん後半の失敗は許されません。当日の午前中にセブンイレブンで島原具雑煮2セットを購入し妻の歓心を買った私は、考えました。“確実に魚を確保できて、かつ、一発の大物も期待できるところ、そう、崎戸でしょう”、というわけで、夕まずめ、崎戸本郷の護岸に立ちました。狙いはコロダイ、チヌ、ヘダイ、イラなどです。図1は南側の堤防を望み、図2は北側の本郷橋です。ネットで検索すると本郷橋は1971年5月17日に開通したとのことです。
図1:崎戸本郷南側
図2:本郷橋
狙いはいい意味で裏切られました。暮れなずむ20時10分、ドラグが疾走し、やけに頭を振る魚だな、と思って、上がってきた魚はきれいなアイシャドーを描くマダイ、でした(図3)。サイズは59Cmで、昨年は50Cm以上のマダイを釣っていなかったので、ご褒美の1尾でした。この海域は満潮時でも5m未満と推測され、マダイは深い場所で釣れやすいため、意外な魚でもありました。その後、23時までにヘダイ2枚と追加し(1枚は自己記録:49Cm)、意気揚々と帰還できた夜でした。図4は翌日に食したマダイのせいろ蒸しと刺身です。美味でした。
図3:マダイ59 Cm
図4:マダイのせいろ蒸し
2週間後に夢よふたたびで崎戸で釣りをした私。まだ明るい18時30分にチヌ:54Cmの自己記録を達成し、その1時間後にチヌ56 Cmと釣って、自己記録を短時間で更新しました。崎戸はいい処です。
図5:チヌ自己記録:56cm