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大島のチヌを天ぷらで

[2025.03.25]

今年の冬は複数回の雪の来襲もあって、厳寒でした。寒くなると変温生物である魚は沿岸部から遠ざかり、比較的に水温が安定している沖の深みで日々を過ごすようになります。私の第2本職である夜の投げ釣りに関しても、1月、2月に長崎で狙って釣れる魚はなく、寒チヌが運がよかったら顔を見せるという厳しい季節です。“別の釣り方をすれば、何か釣れるのでは?”と単純に考えた私。さっそくYouTubeで学習し、1月に行ったマダイ狙いの遠投かご釣りではただただ遠投に終始し、ヒラメ、ブリ狙いのアジの泳がせ釣りでは終日、アジが元気に遊泳を続けるという寂しすぎる結果に終わりました。

 

3月下旬、そろそろあの魚が、産卵に備えてやってくるのでは?と考えた私 は“チヌ様ば釣ってくるけんね”と言い放ち、妻のぎょっとした表情を気づかないふりをして、向かった先は西海市大島町です。公園の駐車場に車を停め、最初は地磯で釣ろうかと考えましたが、転倒による頭部外傷が心配されたため、公園直下の小さな浜に釣り場を決めました。実は今年のテーマの一つは浜で50Cm以上の大型魚を釣ることです。堤防に比べて浜はタモ入れなどによる落水のリスクがないこと、夜は気兼ねなく複数本の竿を出すことが可能なためです。浜は砂利浜で、かつ、左右に磯があることから(図1)、海底の変化が期待でき、また射程範囲に潮目や潮流が廻っているところがあることから、魚の回遊が期待できるように思いました。

図1(上段:浜の右側;下段:浜の左側)

釣果を簡単に紹介します。19時(図2)、19時50分、21時にチヌ、すべて申し合わせたように38Cmでした。朝まで釣ったらもっと釣れたかもしれませんが、食べきれなくなるので、22時に撤収。魚の胃の中は貝殻が詰まっていて、2尾に肥大した白子を、1尾に肥大した真子を認めました。崎戸大島界隈ではチヌの釣れる場所とコロダイの釣れる場所は概ね一致するため、5月以降は浜でのコロダイの釣果も期待できそうです。

図2:チヌ38Cm

 

きれいな海で釣ったチヌはおいしいのです。夜はチヌの天ぷらと昆布締めで、舌鼓を打ちました(図3)。トマトは大島トマト。

図3:チヌの天ぷらと昆布締め

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